2026年9月10日
GLP-1関連薬とは?
GLP-1関連薬(マンジャロ®、オゼンピック®、ウゴービ®、リベルサス®など)は、糖尿病や肥満症の治療に広く使用されています。これらの薬は血糖値を改善し、体重減少にも効果がありますが、胃の動きを遅くする作用があります。そのため、胃カメラや鎮静を伴う内視鏡検査では通常より胃の中に食べ物が残りやすくなることがあります。
なぜ内視鏡検査で注意が必要なのですか?
GLP-1関連薬を使用している方では、十分に絶食していても胃内に食物が残ることがあります。近年の研究では胃内残渣が増え、検査の延期や観察不良につながる可能性が報告されています。一方で、誤嚥性肺炎が明らかに増えることは現時点では証明されておらず、過度に心配する必要はありません。重要なのは、適切な準備と事前確認です。
検査前はどうすればよいですか?
米国消化器内視鏡学会(ASGE)は、待機的内視鏡ではGLP-1関連薬の休薬を検討することを提案しています。一般的には毎日使用する薬は24時間前、週1回製剤は7日前からの休薬が目安とされています。ただし、これはすべての患者さんに当てはまる絶対的なルールではありません。糖尿病治療への影響もあるため、自己判断で中止せず、処方医や検査施設の指示に従ってください。
検査前に必ず伝えていただきたいこと
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使用している薬の名前
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最後に使用した日
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吐き気、嘔吐、胃もたれ、腹部膨満感などの症状
これらの情報をもとに、安全に検査を受けられるよう個別に判断します。
よくある質問
Q. GLP-1関連薬を使用していても胃カメラ・大腸カメラは受けられますか?
A. はい。ほとんどの方は受けられますが、症状や薬の種類によって休薬や検査日の調整が必要になる場合があります。
Q. マンジャロは必ず1週間休薬しなければなりませんか?
A. 週1回製剤では7日前からの休薬が提案されていますが、患者さんごとの状況によって判断が異なります。
Q. 自分の判断で薬を中止してもよいですか?
A. 自己判断での休薬はおすすめできません。必ず処方医または検査施設へご相談ください。
院長からのメッセージ📝
GLP-1関連薬は糖尿病や肥満症治療に欠かせない薬です。一方で、胃カメラや鎮静を伴う内視鏡検査では、通常とは異なる準備が必要になることがあります。当院では、お一人おひとりの薬剤、症状、検査内容を確認し、安全に検査を受けていただけるよう対応しています。GLP-1関連薬を使用中の方は、ご予約時または受診時にお気軽にお申し出ください。
参考文献✏️
1. Sharaiha RZ, et al. Gastrointest Endosc. 2025;101:285-294.
2. Camilleri M. Gastroparesis: A Review. JAMA. 2026.
