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【院長ブログ】大腸カメラで偶然見つかる“神経内分泌腫瘍(NET)”とは?最新研究でわかった早期発見の重要性💡

【院長ブログ】大腸カメラで偶然見つかる“神経内分泌腫瘍(NET)”とは?最新研究でわかった早期発見の重要性💡|里村消化器内科・胃と大腸内視鏡クリニック

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2026年7月30日

こんにちは。
武蔵浦和駅前の里村消化器内科・胃と大腸内視鏡クリニック院長の稲田です。

皆さんは、「神経内分泌腫瘍(NET:Neuroendocrine Tumor)」という病気をご存じでしょうか?
胃がんや大腸がんほど有名ではありませんが、近年、内視鏡検査や画像検査の普及により発見される機会が増えている腫瘍です。
今回は2026年にJAMA Network Openに掲載された大規模研究をもとに、神経内分泌腫瘍(NET)の最新情報について分かりやすく解説します。

神経内分泌腫瘍(NET)とは🩺

神経内分泌腫瘍(NET)は、ホルモンを分泌する細胞から発生する腫瘍です。
主に胃、十二指腸、小腸、直腸、膵臓などの消化器に発生します。
一般的ながんと比べると進行がゆっくりなことが多い一方で、転移すると治療が難しくなることもあります。

NETは本当に増えている?🤔

カナダの約1,300万人を対象とした研究では、神経内分泌腫瘍の発症率は20年間で約4倍に増加していました。

  • 2000年:10万人あたり1.8人

  • 2023年:10万人あたり7.5人

まで増加しています。
しかし、増えていたのは主に早期のNETでした。

増えているのは「転移していないNET」

増加した患者さんの多くが転移のない早期のNETでした。
一方で、転移した状態で発見されるNETはそれほど増えていませんでした。
つまり、胃カメラ・大腸カメラ・CT・MRIなどの普及によって、以前であれば見つからなかった小さなNETが発見されるようになった可能性が高いと考えられます。

早期発見なら予後は非常に良好✨

診断時に転移がなかった患者さんの10年後のがん特異的生存率は93.6%でした。
一方、診断時に転移があった患者さんでは10年後のがん特異的生存率は51.3%でした。
つまり、「転移する前に見つけること」が非常に重要です。

特に大腸カメラで見つかる「直腸NET」

直腸NETは症状がほとんどなく、健診では見つからず、大腸カメラで偶然発見されることが多い病気です。

胃カメラで見つかる胃NETも増加

胃NETも増加しており、胃カメラで偶然発見されるケースが少なくありません。
慢性胃炎や萎縮性胃炎のある方は、定期的な胃カメラが重要です。

症状がなくても内視鏡検査を🔬

NETは痛みや出血などの症状が出ないまま見つかることも珍しくありません。
「症状がないから大丈夫」ではなく、「症状がないうちに見つける」ことが大切です。

院長からのメッセージ✏️

今回の研究は、神経内分泌腫瘍が増えているというより、内視鏡検査によって早期の段階で発見できるようになっていることを示した研究と言えます。
胃がんや大腸がんだけでなく、神経内分泌腫瘍(NET)のような病気も、早期発見によって治療成績は大きく改善します。

※40歳を過ぎた方、一度も胃カメラや大腸カメラを受けたことがない方は、ぜひこの機会に検査をご検討ください。

✏️参考文献
Hallet J, Meloche-Dumas L, Sarzo C, et al. Incidence and Survival of Gastro-Entero-Pancreatic Neuroendocrine Neoplasms in the Contemporary Era. JAMA Network Open. 2026;9(6):e2616492.

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