WEB予約 TEL
下層メインビジュアル(PC)

胃腸炎になったら何科に行くべき?

胃腸炎になったら何科に行くべき?

  1. ホーム
  2. 医療コラム
  3. 消化器内科
  4. 胃腸炎になったら何科に行くべき?

2025年6月04日

胃腸炎になったら何科に行くべき?

「お腹の風邪」とも呼ばれる胃腸炎は、多くの方が一度は経験する身近な病気です。突然の吐き気や下痢、腹痛に襲われ、「これって胃腸炎かな?」「何科を受診すればいいんだろう?」と不安になる方もいらっしゃるでしょう。特に症状がつらい時は、早く適切な医療機関で診ていただきたいです。

この記事では、胃腸炎になった際に何科を受診するのが適切なのか、また、ご自宅でのケア方法や医療機関を受診すべき目安について、ソースの情報を基に解説します。さいたま市・武蔵浦和周辺で胃腸炎の症状にお悩みの方は、ぜひ最後までお読みください。

胃腸炎とは?主な症状と原因

胃腸炎とは、胃や腸に炎症が起こる病気の総称です。原因の多くは、ウイルスや細菌が胃腸に感染して起こる「感染性胃腸炎」です。

主な症状としては、以下のようなものがあります。

  • 突然の吐き気、嘔吐
  • 腹痛
  • 下痢
  • 発熱

原因となる病原体には、ウイルスと細菌があります。 ウイルス性のものとしては、ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなどが代表的で、これらは冬から春にかけて流行する傾向があります。 細菌性のものとしては、病原性大腸菌、サルモネラ菌、カンピロバクター菌などが多く、一般的に夏に流行する傾向があります。 これらの病原体は、多くの場合、口から体内に入る「経口感染」によって感染します。

胃腸炎は何科で診てもらえる?内科?消化器内科?

胃腸炎になった際、「何科を受診すれば良いのだろう?」と迷う方は多いようです。
結論からお伝えすると、胃腸炎は一般的な「内科」や「消化器内科」で診てもらうことができます。

ウイルス性胃腸炎の場合、特別な治療が必要になるケースはあまり多くないため、一般的な内科の受診で問題ないと考えられます。
しかし、胃腸炎は文字通り胃や腸といった「消化器」の病気です。そのため、消化器の専門知識を持つ医師がいる「消化器内科」を受診することも非常に適しています。

当院、里村消化器内科・胃と大腸内視鏡クリニックは、名称の通り消化器内科・内視鏡内科を専門としています。胃腸炎の症状である吐き気・嘔吐、水下痢、腹痛などは、まさに当院で日々診療している消化器系の症状です。

消化器内科では、胃腸炎の症状を詳しく診察するのはもちろんのこと、同じような症状を引き起こす他の消化器疾患(例えば、食中毒、感染性腸炎以外の腸炎、憩室炎、あるいは初期の虫垂炎など)の可能性も考慮しながら診断を行います。そのため、より専門的な視点での診療が期待できます。

胃腸炎、まずは自宅で様子を見ても大丈夫?受診が必要な目安

胃腸炎は、健康な成人であれば、多くの場合、不快な症状はあるものの自然に回復していく疾患です。

症状がそれほどひどくない場合は、必ずしもすぐに医療機関を受診する必要はなく、ご自宅で安静にして、適切なケアを行うことでも回復が見込めます。特に集団感染が疑われる状況でなければ、自宅療養も選択肢の一つです。

しかし、以下のような場合には、重症化する可能性があったり、他の病気が隠れていたりすることもあるため、速やかに医療機関を受診することが推奨されます。

速やかに受診すべき目安

  • 乳幼児、高齢者、免疫力が低下している方(易感染者)、重い持病がある方
    これらの患者さんは、脱水症状を起こしやすかったり、重症化するリスクが高いため、早めの受診が必要です。
  • 嘔吐がひどく、水分を十分に摂ることができない場合
    水分が摂れないと脱水が進んでしまいます。
  • めまいや立ちくらみ、強いだるさ(倦怠感)、尿量が著しく少ないなどの脱水症状が見られる場合
    これらの症状は、体内の水分や電解質が不足しているサインです。
  • 腹痛がどんどんひどくなる、またはお腹の一部分(特に下腹部など)に限られて痛みが強い場合
    胃腸炎以外の病気の可能性も考慮されます。
  • 便に血が混じっている(血便)場合、または黒い便が出る場合
    消化管からの出血が疑われます。
  • 高熱が出ている場合
  • 胃腸炎の症状に加えて、これまでになかった新たな症状が現れた場合

これらの症状に当てはまる場合は、我慢せずに医療機関を受診しましょう。点滴が必要になったり、入院が必要になったりすることもあります。また、別の病気が原因となっている可能性もあります。

胃腸炎になったら自宅でどう過ごす?ケアのポイント

症状が比較的軽い場合や、医療機関を受診するまでの間は、ご自宅での適切なケアが回復を早めるために大切です。

最も重要なのは、「水分補給」です。

脱水予防のための水分補給

吐き気や下痢によって体から水分や電解質が失われやすいため、脱水を防ぐことが非常に大切です。水やお茶だけでなく、糖分や電解質(ナトリウムやカリウムなど)をバランス良く含んだ「経口補水液」や「スポーツドリンク」などを飲むようにしましょう。

飲み方

一度にたくさん飲むと、吐き気を催してしまうことがあります。少量ずつ、こまめに(頻回に)飲むように心がけてください。常温のものが胃腸への負担が少なくおすすめです。

嘔吐時の対応

嘔吐した直後は、無理に水分を摂らせず、まずは胃腸を少し休ませましょう。落ち着いてから、上記の要領で少量ずつ水分補給を再開してください。
水分が十分に摂れるようになり、胃腸の症状が少し落ち着いてきたら、食事を少しずつ再開していきます。

食事の開始

最初は重湯やスープなど、消化しやすい流動食から始めます。

回復期の食事

その後、おかゆ、うどん、柔らかく煮た野菜、すりおろしたリンゴ、バナナなど、消化が良く胃腸に負担をかけないものを選びましょう。

避けるべき食品

胃腸への刺激となる、乳製品や脂肪分の多い食事は避けましょう。また、香辛料などの刺激物も控える方が良いでしょう。

胃腸炎の症状を和らげるための薬もありますが、ウイルス性の胃腸炎には効果のある特効薬(抗ウイルス薬)は存在しません。細菌性の場合でも、必ずしも抗菌薬が必要とは限りません。また、下痢をしている時に下痢止めを使うと、病原体を体外に排出するのを妨げてしまい、かえって回復が遅れる可能性があるという考え方が一般的です。薬の使用については、医師の指示に従うようにしましょう。

さいたま市・武蔵浦和で胃腸炎の症状にお悩みなら里村消化器内科・胃と大腸内視鏡クリニックへ

「吐き気や下痢が止まらない」「お腹が痛くてつらい」など、胃腸炎と思われる症状でお悩みの方は、武蔵浦和駅近くの里村消化器内科・胃と大腸内視鏡クリニックにご相談ください。 当院は消化器内科の専門クリニックとして、胃腸炎の症状を適切に診断し、患者様の状態に合わせた治療やケアのアドバイスを行います。