2025年11月13日
里村消化器内科・胃と大腸内視鏡クリニック(武蔵浦和駅より徒歩1分)です。
おならは誰にでも起こる自然な生理現象であり、「おならを出す」ことは体内で発生した不要なガスを排出する大切な働きがあります。しかし、「おならが頻繁に出る」「止まらない」といったお悩みを抱え、不快感や恥ずかしさを感じている方は少なくありません。
この記事では、おならが多くなる原因・自分でできる対策・医療機関に相談すべき症状について、専門的な視点から分かりやすく解説します。

おならの基礎知識
成人が1日に作るガスの量は約0.6〜1.7リットル。おならの回数は1日5〜23回が正常範囲です。
おならのガスは主に2つの経路で発生します。
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飲み込んだ空気(呑気症)
早食いやガム、炭酸飲料、喫煙などにより空気を多く飲み込むとおならの量が増えます。 -
腸内細菌による発酵
食べたものの一部が大腸で分解される際にガスが発生します。多くの場合、実際のガス量が多いのではなく、腸内ガスへの感受性が高いことで「おならが多い」と感じます。
おならが増える主な原因
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FODMAP食
豆類・ブロッコリー・キャベツ・玉ねぎ・小麦・乳製品・人工甘味料など -
空気の飲み込み(呑気症):
早食い・ストレス・喫煙・ガムや飴の常用 -
腸内環境や生活習慣の乱れ
ストレス・睡眠不足・運動不足
おならの臭いと量の違い
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臭くないおなら
炭水化物の発酵で生じる無臭ガス(二酸化炭素・水素・メタン) -
臭いおなら
肉類や卵など動物性たんぱく質、硫黄を含む食品の分解による硫化水素などが原因
詳しくは『おならが臭い原因と対策』の記事もご覧ください。
ご自身でできる対策
食事の工夫
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ゆっくりよく噛んで食べる
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ガスを発生しやすい食品を控えめにする
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乳糖不耐症の方は乳糖分解サプリを利用
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低FODMAP食を試す
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ヨーグルトや納豆などで腸内環境を整える
生活習慣の改善
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ウォーキングなど軽い運動を習慣に
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ストレスケア(深呼吸・瞑想・趣味)
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水分を1.5〜2L/日摂取
受診を検討すべき症状
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おならの回数が急に増えた
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強い腹痛や張りがある
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下痢や便秘を繰り返す
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体重減少がある
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血便・黒い便が出る
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食欲不振・発熱がある
これらは過敏性腸症候群(IBS)・乳糖不耐症・腸閉塞・大腸がんなどの可能性があります。
当院での検査と治療
当院では、内視鏡専門医による胃カメラ・大腸カメラ検査を通じて、おならや腹部の張りの原因を正確に診断します。
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問診・血液検査・腹部エコーで原因を特定
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必要に応じて胃・大腸内視鏡検査を実施
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炭酸ガスを使用して検査後のお腹の張りを軽減
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鎮静剤を用いた眠っている間に終わる内視鏡にも対応
消化器専門医として、快適で安心できる検査体制を整えています。
まとめ
おならが多い・止まらないという症状は、多くの場合生活習慣が関係していますが、長引く場合は消化器疾患が隠れている可能性もあります。
おならや腸の不調でお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。


