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胃腸科と内科の違いは?

胃腸科と内科の違いは?

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2025年6月04日

胃腸科と内科の違いは?

お腹の調子が悪いとき、何科を受診すれば良いか迷うことはありませんか?腹痛や下痢、吐き気などの症状は日常的によくありますが、これらの症状に対応する診療科には内科、消化器内科、胃腸科などがあり、それぞれ専門とする分野や検査・治療方法が異なります。

このページでは、内科、消化器内科、胃腸科それぞれの特徴と違い、そしてどのような症状のときにどの科を選べば良いのかについて、里村消化器内科・胃と大腸内視鏡クリニックの視点から詳しく解説します。ご自身の症状に合わせて適切な診療科を選ぶための参考にしてください。

内科とは?

内科は、風邪、インフルエンザ、発熱、頭痛、めまい、胸痛、腹痛など、比較的一般的でよくある症状や疾患に対応する診療科です。地域のかかりつけ医として、幅広い内科疾患の初期診療を行います。

内科の主な治療方法は薬による治療です。内科での検査や治療が難しいと判断された場合、より専門的な診療科へ紹介が行われます。

消化器内科とは?

消化器内科は、食べ物の通り道である口から肛門までの消化管(食道、胃、小腸、大腸)と、消化に関わる実質臓器(肝臓、胆嚢、膵臓)を専門に診療・治療する科です。

消化器内科で診る主な症状には、腹痛、嘔吐、食欲不振、下痢、下血、便秘、膨満感など、消化器に関連する様々な不調があります。これらの症状の原因を特定するために、内視鏡検査(胃カメラ、大腸カメラ)、超音波検査、CT検査など、専門的な検査を組み合わせて総合的に診断を行います.。

消化器外科とは異なりメスを使った手術は行いませんが、内視鏡を使ったポリープ切除などの治療は可能です。

胃腸科とは?消化器内科との違い

胃腸科は、消化器内科と同様に胃や腸といった消化管の症状に対応することが多い診療科です。対応できる症状が消化器内科と共通していることもあり、病院によっては胃腸科で消化器内科と同様の検査や治療を行う場合もあります。

しかし、消化器内科との大きな違いとして、胃腸科は一般的に実質臓器(肝臓、胆嚢、膵臓)の治療には対応していません。消化器内科は消化管だけでなく、肝臓や膵臓、胆嚢といった幅広い臓器を診るのに対し、胃腸科は主に胃と腸に特化していると言えます(ただし、これは一般的な傾向であり、クリニックによって診療範囲は異なります)。

どのような症状のときにどの科を受診すれば良い?

腹痛や消化不良など、お腹の不調を感じた際にどの科を受診すべきか迷うことがあります。

痛みの原因や箇所がはっきりしている場合

もし、ご自身の症状が明らかに胃や腸など特定の臓器に関連している、または痛みの箇所が明確な場合は、その分野を専門とする診療科(消化器内科または胃腸科)を最初から受診することも問題ありません。特に、繰り返す腹痛、血便、慢性的な下痢や便秘など、消化器系のトラブルが疑われる症状がある場合は、専門である消化器内科医に相談するのが望ましいでしょう。病気の中には自覚症状がないまま進行するものもあり、不調を感じたら早めに受診することが大切です。

痛みの原因がはっきりしない、または全身の症状がある場合

何が原因で痛みが起きているのか分からない場合や、風邪のような全身症状とともにお腹の不調がある場合は、まず内科を受診することをおすすめします。内科では、一般的な問診や基本的な検査(血液検査など)を通じて、症状の原因を探ります。

内科での検査で原因が特定できれば、そのまま内科で治療が進められます。しかし、より専門的な検査や治療が必要だと判断された場合は、消化器内科や胃腸科への受診が勧められます。特に、内科では行うことが難しい胃カメラや大腸カメラなどの内視鏡検査が必要な場合は、消化器内科や胃腸科が専門となります。

里村消化器内科・胃と大腸内視鏡クリニックの役割

当院は「里村消化器内科・胃と大腸内視鏡クリニック」として、消化器疾患の専門的な診療を行っています。消化器内科は、前述の通り消化管(食道・胃・小腸・大腸)と実質臓器(肝臓・胆嚢・膵臓)を幅広く診る科です。

当院は特に胃カメラ(上部消化管内視鏡検査)大腸カメラ(下部消化管内視鏡検査)に力を入れており、これらの精密検査によって、内科的なアプローチだけでは難しかった病気の早期発見・早期治療を目指しています。腹痛、下痢、便秘、膨満感などの一般的な胃腸の症状から、食欲不振や体重減少、健康診断での異常(肝機能障害など)まで、消化器に関わる様々なご相談に対応可能です。

胃腸の不調を感じている方、健康診断で精密検査を勧められた方、胃がんや大腸がんが心配な方など、どのようなことでもお気軽にご相談ください。

内科

風邪など一般的・全身的な症状に対応。初期診療や薬物治療が中心。専門的な判断が必要な場合は紹介を行う。

消化器内科

消化管(食道~肛門)と実質臓器(肝臓・胆嚢・膵臓)の疾患全般に対応。内視鏡検査など専門的な検査・治療を行う。

胃腸科

主に消化管(胃・腸)の疾患に対応。消化器内科と診療範囲が重なるが、実質臓器は専門外であることが多い。

原因不明のお腹の不調がある場合は、まず内科を受診し、必要に応じて消化器内科や胃腸科を紹介してもらうのがスムーズな流れです。

当院、里村消化器内科・胃と大腸内視鏡クリニックは、消化器内科として、皆様の消化器の健康を専門的な検査と知識でサポートいたします。気になる症状がある方は、病気が悪化する前にぜひ一度ご相談ください。