「熱もないし、体は元気なのに、下痢だけが続く…」。このような症状は、多くの方が「なぜだろう？」と不安になるものです。元気なのに下痢が続く場合、何科を受診するのが適切なのでしょうか？

下痢とは？

下痢とは、便の水分量が増加し、水分を多く含んだ状態、あるいは水っぽい便が出る状態です。これに伴い、お腹が痛くなったり、トイレに行く回数が増えたりすることがあります。

下痢の原因と注意点

下痢の原因は、食べ過ぎや飲み過ぎ、食中毒といった一時的なものから、様々な胃腸の病気まで多岐にわたります。便の色やにおい、量、回数といった状態も、原因によって異なります。

一時的な下痢であれば、食生活の乱れやストレス、環境の変化などが原因であることも多く、自宅で様子を見たり、市販薬で対処したりすることも可能です。自宅での対処としては、水分を十分に摂って脱水症状を防ぐこと、刺激物を避け消化の良いものを食べることなどが有効です。

なぜ消化器内科を受診すべきなのか？

しかし、「元気なのに下痢が続く」という症状は、単なる体調不良ではなく、消化器系の病気が隠れている可能性も考えられます。下痢は、消化器病に関する代表的な症状の一つとして挙げられており、当院の症状リストにも「水下痢（水っぽい下痢）が止まらない、続く」として対応している症状に含まれています。

下痢が長く続くと、脱水症状や栄養不良といった合併症を引き起こすリスクも高まります1。元気であっても、下痢が続く場合は、原因を調べるために消化器内科を受診することが適切です。

消化器内科では、下痢の原因を探るために、問診や診察に加え、血液検査や便検査、場合によっては大腸内視鏡検査などを行います。特に、慢性的な下痢や原因不明の下痢の場合、大腸の詳しい検査が必要になることがあります。

当院（里村消化器内科・胃と大腸内視鏡クリニック）では、経験豊富な医師による内視鏡検査や、鎮静剤（麻酔）を用いた苦痛の少ない内視鏡検査、AIを活用した検査システム、お腹の張りを軽減する炭酸ガスを用いた検査など、患者様の負担を最小限に抑えた検査を心がけています。下痢が続く場合でも、どうぞ安心して当院にご相談ください。