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【40代から注意】若年性胃がん・大腸がんが急増中|内視鏡検査で早期発見を

【40代から注意】若年性胃がん・大腸がんが急増中|内視鏡検査で早期発見を|里村消化器内科・胃と大腸内視鏡クリニック

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2025年7月18日

こんにちは。院長の稲田です。

「若いからがん検診はまだ早い」──そう思っていませんか?
実は今、40代を中心に『若年性胃がん』『若年性大腸がん』が急増しています。
2025年に発表されたアメリカ医師会雑誌(JAMA)の最新レビューによると、50歳未満の消化器がんは世界的に増加しており、中でも大腸がんと胃がんがその多くを占めているのです。

■ 若年性胃がん・大腸がんのリスクとは?
増加の背景には、以下のような生活習慣の変化が挙げられます。
・脂肪分や糖質が多い欧米型の食生活
・運動不足
・肥満
・喫煙・過度の飲酒
・ピロリ菌感染や遺伝的要因

自覚症状が出たときには進行していることも多く、特に30〜40代での発見が遅れるケースが増えています。

■ 内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)は40代からの“がん対策”
アメリカでは、2021年に大腸がん検診の開始年齢を45歳に引き下げるガイドライン改訂が行われました。
日本では40歳から胃がん・大腸がん検診として胃内視鏡検査、便潜血検査が受けられます。当院では、以下の方には定期的な胃・大腸内視鏡検査を強くお勧めしています:
・40歳以上の方
・家族にがんの既往歴がある方
・便通の変化(下痢・便秘・血便)がある方
・ピロリ菌陽性歴のある方
・健康診断で異常を指摘された方

■ 内視鏡検査=“痛い・怖い”は昔の話
最新の内視鏡では、鎮静剤を用いた“苦痛の少ない検査”が可能です。

■ 今すぐできる、がん予防の第一歩
『胃がん検診』『大腸がん検診』は、症状が出る前に行うことが最大のポイントです。
特に40代からは、毎年1回の検査を“健康習慣”として取り入れていただくことを推奨します。

出典:Thejus Jayakrishnan , Kimmie Ng . Early-Onset Gastrointestinal Cancers: A Review. JAMA. 2025 Jul 17.

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