2026年2月02日
こんにちは。
里村消化器内科・胃と大腸内視鏡クリニックの院長、稲田です。
健診や血液検査で「鉄欠乏性貧血」「鉄が足りない」「フェリチンが低い」
と指摘され、不安に感じていませんか?
この記事では、
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鉄欠乏性貧血とは何か
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なぜ胃カメラ・大腸カメラが必要なのか
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どんな人に内視鏡検査が勧められるのか
を、消化器内科医の立場からわかりやすく解説します。
鉄欠乏性貧血とは?
【放置してはいけない理由】
鉄欠乏性貧血とは、体内の鉄が不足することで起こる貧血です。
しかし重要なのは、「鉄が足りない」という結果そのものではなく、
なぜ鉄が不足したのかという原因です。
特に注意が必要なのが、胃や大腸からの慢性的な出血です。
この出血は、痛みや血便などの自覚症状がないまま進行することがあります。
鉄欠乏性貧血と消化管出血の関係
消化管(胃・大腸)からの出血は、
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胃がん
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大腸がん
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胃・十二指腸潰瘍
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ピロリ菌感染による胃炎
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大腸ポリープ
などが原因となることがあります。
実際に、鉄欠乏性貧血をきっかけに内視鏡検査を行い、
初期の胃がんや大腸がんが見つかるケースも少なくありません。
症状がなくても内視鏡検査が勧められる理由
「お腹が痛くない」「元気に生活できている」
という方でも、鉄欠乏性貧血があれば注意が必要です。
特に
・男性
・閉経後の女性
では、症状がなくても胃カメラ・大腸カメラによる精査が推奨されています。
これは、年齢とともに消化管の病気の頻度が高くなるためです。
若い女性でも胃カメラ・大腸カメラは必要?
月経量が多いなど明らかな原因がある場合、必ずしも全員に内視鏡検査が必要なわけではありません。
しかし、
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鉄剤を飲んでも貧血が改善しない
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何度も鉄欠乏性貧血を繰り返す
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月経量がそれほど多くない
といった場合には、消化管の検査を行うことで安心につながります。
鉄剤だけで治療してはいけない理由
鉄剤を飲めば、血液検査の数値は一時的に改善します。
しかし、出血などの原因が残ったままでは、再び貧血を繰り返します。
鉄欠乏性貧血の治療で最も大切なのは、
「鉄を補うこと」+「原因を見つけて治すこと」です。
当院の胃カメラ・大腸カメラについて
当院では、
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鎮静剤を用いた苦痛の少ない内視鏡検査
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胃カメラと大腸カメラの同日検査が可能
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検査後の丁寧な結果説明
を行っています。
「内視鏡検査が怖い」「つらそうで不安」という方も、安心してご相談ください。
よくある質問(FAQ)
Q. 鉄欠乏性貧血が軽度でも内視鏡は必要ですか?
A. 数値が軽度でも、原因検索は重要です。特に男性・閉経後女性では内視鏡検査が勧められます。
Q. 胃カメラと大腸カメラは両方必要ですか?
A. 出血源は胃・大腸の両方に存在する可能性があるため、同時検査が有用なケースが多くあります。
まとめ|鉄欠乏性貧血は
内視鏡で原因を確認しましょう
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鉄欠乏性貧血は体からの重要なサイン
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消化管出血が隠れていることがある
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症状がなくても胃カメラ・大腸カメラが重要
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早期発見が安心と将来の健康につながる
鉄欠乏性貧血を指摘された方は、
「念のため」ではなく「必要な検査」として、
胃カメラ・大腸カメラを前向きに検討してみてください。
