2025年9月11日
最近、「腸活」という言葉をよく聞きますが、自分の腸内環境がどうなっているのか気になりませんか?

実は、腸は「第二の脳」とも言われるほど、体調・免疫・美容に深く関わる重要な臓器。そんな腸の状態を、自宅で簡単にチェックできるのが 腸内フローラ検査 です。
今回は、当院の管理栄養士が話題の検査キット「BENTRE(ベントレ)」を実際に体験!

◆検査のやり方は?
◆どんなことが分かるの?
◆腸内環境を整えるために必要なことって?
こんな疑問をお持ちの方に向けて、リアルな体験レポートをお届けします。
【検査キットの中身と手順】
今回の腸内フローラ検査は、「BENTRE(ベントレ)」のキットを使用しました。
実際の検査はとてもスムーズで、以下のような流れで行われました。
1.キットを開封すると、「HELLO」の文字とともに、丁寧なメッセージカードが入っていました。

2.中には、検査の手順がわかりやすくまとめられた紙が同封されています。

3.まずはQRコードを読み取り、BENTRE腸内フローラ検査の登録サイトへアクセス。
名前・生年月日・身長・体重・キットIDを入力します(登録はとてもシンプル!)

4.採便は、同封の手順書に従って行います。採取後、指定の封筒に入れてポストへ投函。

5.約6週間後、分析レポート完成の連絡がメールで届きました。
【検査を受けたスタッフの生活習慣は?】
検査結果をご紹介する前に、検査をしたスタッフの普段の生活習慣について簡単にご紹介します。
◆1日3食しっかり食べており、便秘はなし
◆乳製品は少し苦手。週の半分程度、少量を意識的に摂取
◆発酵食品は、納豆を週の半分くらい。たまに塩麹を料理に使用。キムチや味噌汁は塩分を気にして控えめ
◆食物繊維の摂取は意識していて、1日350g以上の野菜を目標に。白米にはもち麦を混ぜこむことも
◆肉と魚のバランスは、肉料理のほうがやや多め。魚料理は意識しないと頻度が下がりがち
◆休日はジャンクフードを食べがちで、栄養バランスが偏ることもあり
◆運動習慣は特になく、週5日往復30分の自転車通勤あり
さあ、気になる結果を一部ご紹介!



【腸内フローラ検査の結果を解説!】
BENTRE腸内フローラ検査のレポートには、以下のような項目が含まれています。
◆腸内タイプの分類
腸内環境の特徴に基づいて、3つのタイプに分類されます。自分の腸内環境がどのタイプに当てはまるかがわかります。
◆菌の一覧評価
腸内に存在する代表的な菌の種類や割合が一覧で示され、それぞれの善し悪しやバランスが評価されます。
◆病気・疾患リスクの評価
腸内細菌の状態から、健康リスクや疾患リスクの可能性が評価されます。これにより、注意すべきポイントがわかります。
◆食事アドバイス
検査結果に基づいて、腸内環境を整えるための具体的な食事のポイントやおすすめの食材が提案されます。
◆お役立ち情報
腸活に関する豆知識や生活習慣のヒントなど、腸内環境を良くするための役立つ情報が掲載されています。
【結果を受けての考察と今後の対策】
◆フィーカリ菌が多かった(16.6182%)→平均の2.5倍!
→ フィーカリ菌は、腸内フローラの中でも特に注目されている菌のひとつで、多く保有している人ほど健康で、疾患リスクが低いという研究結果も多く報告されています。
アスリートと一般生活者で最も差が大きい菌とも言われており、一般人の平均は6.4%、アスリートでは10%以上が平均値とされています。
今回、スタッフの割合は16%以上と非常に高く、高食物繊維の摂取や日常的な運動習慣の成果が現れている可能性があります。
◆腸内フローラの多様性指数がやや低め(5.03)
→ 多様性指数とは、腸内にどれだけ多種類の菌が存在しているかを示す指標です。健康な腸ほど菌の種類が豊富でバランスが良いとされます。
一方で、特定の菌だけが多くなりすぎると、多様性は低下し、さまざまな疾患リスクの一因となるとも言われています。
今回のスタッフのスコアは平均(6.18)よりもやや低い「5.03」で、改善の余地ありという評価でした。
考えられる原因としては、以下のような点が挙げられます
- 善玉菌を補う発酵食品や乳製品の摂取量が少なめ
- 肉中心の食事傾向があり、魚の摂取頻度が低い
- 休日にジャンクフードを食べがちで、腸に負担がかかっている可能性
今後は、発酵食品や乳製品の摂取頻度を意識的に増やすこと、
魚料理を取り入れたバランスの良い食事、
そして休日の食生活を少し見直すことが、腸内環境の改善につながりそうです。
【管理栄養士の感想】
今回の検査で、腸内環境の現状を“見える化”できたことは、非常に大きな気づきとなりました。
その後は、自然と発酵食品や腸内環境に良い食材の摂取頻度がアップ。
最近のマイブームは、キムチとドライマンゴーヨーグルトです!

【腸活に興味がある方へ】
腸内環境は目に見えないからこそ、“見える化”が大切です。
「自分の腸の状態を知ってみたい!」という方は、お気軽にご相談ください。
当院では、検査キットの紹介だけでなく、管理栄養士による検査後の食事サポートも行っています♪