2026年5月01日
こんにちは。院長の稲田です。
「お腹が張る」「疲れやすい」「鉄分を飲んでもなかなか良くならない」
そんな症状が続いていませんか?
その原因の一つとして、「セリアック病」という病気が隠れていることがあります。
■ セリアック病とは
セリアック病とは、小麦などに含まれる「グルテン」によって小腸に炎症が起こる病気です。この炎症によって栄養の吸収が悪くなり、さまざまな症状が現れます。
欧米では100人に1人程度と比較的多い病気ですが、日本では少ないとされています。しかし近年、食生活の変化により日本でも増加している可能性があります。
■ セリアック病の主な症状
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お腹の張り(腹部膨満)
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下痢や便秘
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おならが多い・においが強い
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慢性的な疲労感
■ 見逃されやすい重要なサイン
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鉄不足(貧血がなくても)
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鉄剤を飲んでも改善しない
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口内炎の繰り返し
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肝機能異常
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骨密度低下
特に「原因不明の鉄不足」はセリアック病を疑う重要なヒントです。
■ なぜ日本では少ないのか
・発症に関係する遺伝子が少ない
・欧米に比べて小麦の摂取量が少ない
ただしゼロではなく、見逃されているケースもあると考えられます。
■ 診断方法(当院で対応可能)
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血液検査(セリアック抗体:tTG-IgA など)
※この抗体検査は日本では保険適用外のため、自費診療となります
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必要に応じて胃カメラ(十二指腸の評価)
当院では、胃カメラで小腸の状態まで丁寧に確認し、正確な診断を行っています。
■ 治療について
治療は「グルテンフリー食(小麦を控える)」が基本です。
ただし実際には
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外食で混入しやすい
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完全除去が難しい
そのため、継続が重要になります。
■ 放置するとどうなる?
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栄養不足(鉄・ビタミン)
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骨粗しょう症
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まれに腸のがん
などのリスクがあります。
■ こんな方はご相談ください
・お腹の不調が長く続く
・鉄不足が改善しない
・過敏性腸症候群(IBS)といわれているが良くならない
・自己免疫疾患がある
■ まとめ
セリアック病は日本では多くありませんが、見逃されやすい病気です。
適切に診断すれば改善が期待できます。
気になる症状がある方は、早めにご相談ください。
