2026年1月20日
「胃の痛み」「胃もたれ」「すぐお腹いっぱいになる」
などの症状が続いているのに、病院で検査をしても「異常なし」と言われて
困っていませんか?それは【機能性ディスペプシア(Functional Dyspepsia:FD)】かもしれません。
本記事では、
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機能性ディスペプシアの症状
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原因や考え方
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なぜ胃カメラ(胃内視鏡検査)が必要なのか
を、消化器内科医の立場から分かりやすく解説します。
🤔【機能性ディスペプシア(FD)とは】
機能性ディスペプシアとは、胃カメラなどの検査で明らかな異常が見つからない
にもかかわらず、慢性的な胃の不調が続く病気です。
代表的な症状は以下の通りです。
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みぞおちの痛み、灼熱感
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食後の胃もたれ
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少量で満腹になる(早期膨満感)
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吐き気、食欲不振
これらの症状が3か月以上続く場合、FDが疑われます。
⚠️【FDは「気のせい」ではありません】
近年の研究により、FDは単なるストレスや気の問題ではなく、
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胃や十二指腸の微細な炎症
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胃の動きの異常
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胃の知覚過敏
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自律神経や脳と腸の情報伝達異常
などが関係していることが分かってきました。FDは放置すると、体重減少や生活の質(QOL)の低下につながることもあります。
💡【なぜ胃カメラが必要なのか】
「どうせ異常がないなら胃カメラは不要では?」と思われる方も多いですが、
胃カメラには非常に重要な役割があります。
① 胃がん・胃潰瘍など重大な病気を除外するためFDの症状は、胃がんや胃潰瘍と区別がつきません。胃カメラを行うことで、命に関わる病気を確実に除外できます。
② 「異常がない」という安心が治療につながる胃カメラで問題がないと分かることで、不安が軽減し、それだけで症状が改善する方も少なくありません。
③ 適切な治療を選ぶためFDと診断することで、
・胃酸を抑える薬
・胃の神経の過敏さを和らげる薬
・生活習慣や食事指導
など、症状に合った治療が可能になります。
🩺【胃カメラは苦しくない?】
当院では、鎮静剤を使用した「眠っている間の胃カメラ」や鼻から行う経鼻内視鏡など、負担の少ない検査を行っています。
※但し、健診の種類によっては鎮静剤を使用できない種類もありますので詳しくはお問い合わせください。
🌱【まとめ】
・胃の不調が続く場合、機能性ディスペプシア(FD)の可能性があります
・FDは決して軽視すべき病気ではありません
・胃カメラは安心して治療を進めるために重要です
胃の症状でお悩みの方は、お一人で悩まずにご相談ください。
里村消化器内科・胃と大腸内視鏡クリニック
院長 稲田 宥治
