残便感について
「トイレに行っても便が出し切れない」「スッキリしない」そのような、便が残っているような不快な感覚を残便感といいます。
残便感は、多くの人が経験する一般的な症状ですが、原因は様々です。一時的なものから、病気が隠れている場合もあり、原因を特定することが重要です。
当院では、問診や診察、必要に応じて大腸カメラ(大腸内視鏡検査)などを行い、残便感の原因を詳しく調べます。便秘や過敏性腸症候群など、様々な原因に対応した治療を行っておりますので、お気軽にご相談ください。
残便感の原因
残便感は様々な原因で起こりますが、大きく分けて以下の3つが考えられます。
排便機能の低下
加齢や運動不足、ストレスなどにより、腸の動きが弱まり、便を押し出す力が低下することがあります。また、便意を我慢する習慣も、排便機能の低下につながります。
便の異常
便秘などで便が硬くなると、スムーズに排出されず残便感を感じやすくなります。また、下痢の場合でも、直腸に便が残りやすく、残便感につながることがあります。
肛門や直腸の病気
痔核や直腸瘤、直腸脱など、肛門や直腸に病気が隠れている場合があります。これらの病気は、排便を妨げたり、直腸の感覚に異常をきたしたりして、残便感を引き起こすことがあります。
残便感の解消法
残便感を解消するには、その原因に合わせた対策を行うことが重要です。
生活習慣の改善
- 食生活
食物繊維を多く含む食品(野菜、果物、海藻など)を積極的に摂り、便の量を増やし、腸の動きを活発化させましょう。水分摂取も大切です。 - 運動
適度な運動は、腸の動きを促進し、便秘の解消に役立ちます。ウォーキングや軽いジョギングなど、無理のない範囲で運動を習慣化しましょう。 - 排便習慣
便意を感じたら我慢せず、トイレに行きましょう。また、リラックスできる環境で、排便に集中することも大切です。
医療機関での治療
- 便秘治療
便秘が原因の場合は、下剤や浣腸などの薬物療法や、生活指導を行います。 - 過敏性腸症候群の治療
過敏性腸症候群が原因の場合は、ストレスを軽減するためのカウンセリングや、腸の動きを調整する薬物療法を行います。 - その他
痔核や直腸瘤など、肛門や直腸の病気が原因の場合は、それぞれの病気に合わせた治療を行います。
女性の残便感
女性は、男性に比べて残便感を訴える方が多い傾向にあります。これは、女性特有の身体の構造やホルモンバランス、ライフスタイルなどが影響していると考えられます。
ホルモンバランス
生理周期に伴うホルモンバランスの変化は、腸の動きにも影響を与えます。特に、黄体ホルモンは腸の動きを抑制するため、生理前に便秘や残便感を起こしやすくなります。
妊娠・出産
妊娠中は、子宮が大きくなることで腸が圧迫され、便秘になりやすくなります。また、出産後は、腹筋や骨盤底筋が弱くなることで、排便機能が低下し、残便感を感じやすくなることがあります。
冷え性
冷え性は、血行不良を引き起こし、腸の動きを悪くする原因となります。女性は男性に比べて冷えやすい傾向があるため、残便感を感じやすくなることがあります。
ストレス
ストレスは、自律神経のバランスを崩し、腸の動きに悪影響を与えます。女性は、仕事や家事、育児など、ストレスを感じやすい状況に置かれることが多いため、残便感を起こしやすくなることがあります。
医療機関を受診しましょう
残便感は、一時的なものから、病気が隠れている場合もあります。
- 日常生活に支障をきたすほどの残便感
- 残便感とともに、血便や腹痛、体重減少などの症状がある
- 生活習慣を改善しても残便感が改善しない
このような場合は、自己判断で対処せず、医療機関を受診しましょう。
当院では、問診、診察、必要に応じて大腸カメラ(大腸内視鏡検査)などを行い、残便感の原因を詳しく調べます。便秘、過敏性腸症候群、痔核、直腸がんなど、様々な原因に対応した治療を行っておりますので、お気軽にご相談ください。