うんちの臭いについて
「なんだか最近、うんちの臭いがきつい気がする…」
うんちの臭いは健康のバロメーターとも言われており、その日の体調や食生活によって変化するものです。
健康な状態のうんちは、少し酸っぱいような臭いがします。これは、腸内細菌が食物を分解する際に発生する「酪酸」や「酢酸」といった成分によるものです。しかし、うんちがいつもと違う臭いがする、例えば腐敗臭や硫黄のような臭いがする場合は、腸内環境が悪化しているサインかもしれません。
うんちが臭い原因
うんちが臭くなる原因は、大きく分けて以下の3つが考えられます。
腸内環境の悪化
腸内には、善玉菌、悪玉菌、日和見菌と呼ばれる3種類の腸内細菌が住んでいます。バランスの取れた状態では、善玉菌が優勢になり、腸の働きをサポートしてくれるため、臭いも抑えられます。しかし、食生活の乱れやストレスなどによって悪玉菌が増殖すると、腸内環境が悪化し、腐敗臭の強いガスが発生します。その結果、うんちが臭くなるのです。
食べた物の影響
肉類などの動物性タンパク質や脂質を多く摂取すると、腸内での消化・吸収に時間がかかります。そのため、悪玉菌が増殖しやすく、硫黄化合物などの臭い成分が発生しやすくなります。ニンニクやニラ、玉ねぎなどのネギ類に含まれる硫黄成分も、うんちの臭いを強くする原因となります。
病気
過敏性腸症候群やクローン病などの消化器疾患によって、腸の運動や消化吸収機能が低下すると、うんちが臭くなることがあります。また、膵臓の機能が低下する膵外分泌不全では、脂肪の消化不良が起こり、脂肪便と呼ばれる臭いの強い便が出ることがあります。
ご自身の食生活や生活習慣を振り返り、思い当たる点がないか確認してみましょう。
うんちが臭い時に考えられる病気
うんちの臭いが気になる時は、もしかしたら何らかの病気が隠れているかもしれません。
過敏性腸症候群
ストレスなどによって腸の運動が乱れ、下痢や便秘を繰り返す病気です。下痢の際は水分の多い便になり、悪玉菌が増殖しやすくなるため、臭いが強くなることがあります。
→過敏性腸症候群について詳しく
クローン病
消化管に炎症が起こる原因不明の病気です。下痢や腹痛、血便などの症状に加え、炎症によって腸内環境が乱れるため、うんちの臭いが強くなることがあります。
潰瘍性大腸炎
大腸に炎症が起こり、びらんや潰瘍ができる病気です。下痢や血便、腹痛などの症状に加え、粘液の多い便や膿のような臭いのする便が出ることもあります。
→潰瘍性大腸炎について詳しく
膵外分泌不全
膵臓から分泌される消化酵素が不足し、脂肪の消化不良が起こる病気です。脂肪の多い便(脂肪便)は、独特の酸っぱい臭いや腐敗臭がします。
ただし、これらの病気は、うんちの臭いだけが症状として現れることは稀です。腹痛や下痢、血便などの症状が続く場合は、自己判断せずに医療機関を受診しましょう。
うんちが臭い時、食べ物で改善できるか
うんちの臭いが気になる場合は、食生活を見直すことで改善できる可能性があります。
腸内環境を整えるためには、善玉菌のエサとなる食物繊維やオリゴ糖を積極的に摂取することが大切です。
- 食物繊維を多く含む食品
野菜、果物、海藻、きのこ、穀類など - オリゴ糖を多く含む食品
大豆、玉ねぎ、バナナ、ゴボウ、アスパラガスなど
また、悪玉菌を増殖させる原因となる動物性脂肪やタンパク質の摂りすぎを控え、発酵食品を積極的に摂取するのも良いでしょう。
- 発酵食品
ヨーグルト、納豆、味噌、漬物など - 水分を十分に摂取する
- 規則正しい食生活を心がける
- ストレスを溜めないようにする
といったことも、腸内環境を整えるために重要です。
食生活の改善は、すぐに効果が現れるものではありません。毎日継続することで、徐々に腸内環境が整い、うんちの臭いも改善されていくでしょう。
うんちの臭いが気になるなどの症状でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。