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40歳からの便潜血検査が、大腸がんの未来を変える

40歳からの便潜血検査が、大腸がんの未来を変える|里村消化器内科・胃と大腸内視鏡クリニック

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2025年6月19日

近年、若年層における大腸がんの増加が世界的な注目を集めています。
日本でも40歳から大腸がん検診(便潜血検査)が受けられる自治体が多く、特にさいたま市でも対象年齢の方には便潜血検査が推奨されています。

【40代での大腸がんスクリーニングがもたらす大きな効果】
2025年6月に発表された、最新の台湾の大規模研究(JAMA Oncol. 2025 Jun 12:e251433.)では、40〜49歳の間に便潜血検査(FIT)を開始した人は、50歳から始めた人に比べて大腸がんの発症率が25%減少、死亡率が34%減少することが示されました。

検査を「早く始めること」が、「がんを防ぐ第一歩」になることが分かってきました。

【日本でも受けられる!40歳からの大腸がん検診】
日本の多くの自治体では、40歳から毎年1回、便潜血検査を公費で受けることができます。
これは、検査キットで便の中の血液を調べることで、大腸がんやポリープの可能性を早期に察知する方法です。

特に、
・血便が出たことがある
・下痢と便秘を繰り返す
・お腹が張る感じが続く
という症状がある方は、便潜血検査の結果が陰性でも、大腸カメラを受けることで確実な診断が可能です。

【便潜血陽性の方は、迷わず大腸カメラを】
便潜血検査は「大腸がんの可能性を示す」検査であり、確定診断には大腸内視鏡検査が必要です。陽性になっても放置してしまう方が多いのが実情ですが、それでは意味がありません。実際に、陽性からの精密検査を受けないことによる進行がんのリスクが各国で問題視されています。

当院では、便潜血陽性の方に対して、できるだけ早く大腸カメラをご案内できる体制を整えています。ご希望の方には、鎮静剤を用いた検査や即日検査も対応可能です。

【若いからこそ、未来の健康を守るために】
大腸がんは早期発見できれば治癒率が高く、生活の質を損なわずに済むがんです。逆に、発見が遅れるほど治療の負担が大きくなってしまいます。

今、「大丈夫」と思っていても、未来の安心のために、40代からの一歩を踏み出してみませんか?

検診のご相談や、大腸カメラのご予約はお電話でも受け付けています。
お気軽にお問い合わせください。

院長 稲田 宥治

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